外反母趾
外反母趾
外反母趾は、中足骨遠位端が内側に向かって飛び出し、親指が小指の方へ「く」の字に曲がっている状態のことを言います。
中足骨の内反(内側に広がる)→親指の外反→親指の内転また、外反母趾の多くは、偏平足も伴い縦横のアーチが崩れ横幅が広くなる開帳足になります。
外反母趾が進行とともに、横アーチが少なくなることにより、中足骨頭が足底に突出し歩行時の蹴り返しの動作で負担がかかる為、
タコを形成します。また、中足骨頭の突出部が、靴に当たるなどして刺激を受けることにより、バニオン(水袋)を形成します。
さらに進行が進むと、親指が人差し指の上下に重なってしまい、中足趾節関節が脱臼する場合もあります。
分類
靭帯性外反母趾
足の横幅(横アーチ)を支えている横中足靭帯が伸びたり、緩んでしまった結果、親指が小指側に曲がってしまった状態です。
原因
生まれた時から靴下を履かせたりすると、足裏の刺激不足により足底反射が起こらず足趾を踏ん張ることが出来ず、
足底筋群の発達不足や退化により起こります。また、ヒールやパンプスでは踏ん張って歩こうとするよりも、
靴が脱げない様に指を上げたり、縮こませて歩いてしまう為、先細りの靴に合わせて徐々に外反していきます。
仮骨性外反母趾
親指は曲がらずに、骨の付け根だけが異常に発達し出っ張ってしまい、外見上曲がった様に見える状態です。
原因
指上げ歩きをして、親指の付け根にあたる母趾球部を強く打ちつけて歩いてしまう為、この部分に過剰な衝撃が繰り返し加わり、
防御反応として仮骨が形成され出っ張ってきます。指上げ歩き、指を縮こませ付け根で歩く、など親指の付け根で歩く人に多くみられ、
皮膚が肥厚したりタコが出来てしまいます。
混合性外反母趾
主に靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併しているもので、中年以降の女性に多く見られます。
原因
最初は靭帯性、または仮骨性のどちらかから始まり、加齢とともに悪化し両方の状態になります。
親指の付け根の骨が靴と擦れ、摩擦を起こすことで骨の上に粘液(バニオン)が溜る症状を起こすこともよくあります。
ハンマートゥ性外反母趾
指がハンマーのように縮こまっていたり、逆に反り過ぎた状態で、指上げ足(浮指)と呼びます。
原因
足先が細長い特徴があり、靴が脱げない様に指上げ歩きをしてる人に多いです。足指が浮いた状態となり踏ん張っていない為、
足指の機能が働いていません。また生まれつきハンマーの様に縮こまっている要素も原因となります。
病変性外反母趾
リウマチやへバーデン結節による外反母趾でひどく変形する。リウマチやへバーデン結節による外反母趾の場合、
早めにテーピングやサポーター等で形を整えておくと、著しい変形を防ぐ事もできます。
原因
リウマチやへバーデン結節などの病的要因によって変形する外反母趾。
治療法
当院での治療法としては、運動療法やテーピング療法を施していきます。
また、足だけではなく膝や股関節のバランスも悪くなっていることが想定されますので、
全体で調節出来ることが良いと考えられます。
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