新現代病のストレートネック(スマホ首)
皆さんはストレートネックをご存知ですか?
最近ではスマホ首とも言われています。
日本人の約8割~9割もの人がストレートネックの兆候があると言われているそうです。今やスマホ首・ストレートネックは新国民病かもしれませんね。
肩こり、頭痛やめまい、腕や手の重怠さやシビレといった症状でお悩みではありませんか?
こういった症状は、スマホや長時間のデスクワークが原因でストレートネックとなり発症している可能性があります。
ストレートネックが多い原因の1つとして、長時間のスマホやパソコンの操作により、首を前に出した前傾姿勢が原因とされています。
ストレートネック(スマホ首)とは?
ストレートネックとは、頚椎の生理的前湾(カーブ)が失われ真っすぐになった状態のことを言います。
人の頭はだいたい4~5㎏ほどあり、これを支える為に頚椎は生理的前湾が本来はあります。
スマホやデスクワークで頭を下に向けると、4~5㎏の顔が前に出てしまいます。
下を向いていたり顔が前に出てしまうと、後ろ側の筋肉で頭を引っ張り、前側の筋肉で支えます。
こうなると後ろ側の筋肉は引っ張られた状態で固まり、前側の筋肉は縮んだ状態で固まります。
これが首や肩、さらには背中のコリになる1つの大きな原因になります。
ストレートネック 正常な人
ストレートネックになる主な原因は?
●長時間のスマホの操作
スマホを操作する時は、顔より下にスマホがあるので、自然とうつむく姿勢になりがちです。
その姿勢は頭部の重心を前に傾けてしまうことになり、首に大きな負担を与えます。
●長時間のパソコンの作業(デスクワーク)
パソコン作業の際も、画面を覗き込む様な前かがみの姿勢になりがちです。
スマホの操作同様、首に負担をかけるだけでなく、背骨や骨盤の歪みの原因にもなります。
●高すぎる枕
睡眠時に、高すぎる枕を使用していると、頭が持ち上げられ首のカーブが伸ばされる状態になります。
この状態が長時間になると首や肩の筋肉が緊張し、起きた際に首や肩に痛みが出ることがあります。
なぜストレートネックになると頭痛や目まいが出る?
ストレートネックになると、頚椎の中を通っている血管や神経が影響をうけたり、
筋肉のコリで圧迫されやすくなってしまう為、頭痛やめまいがでやすくなります。
●後頭下筋
頚椎の上と後頭部にかけての深層筋である後頭下筋群の緊張状態が続くことで、
後頭部から額にかけての頭痛や眼球深部の痛み、首から背中の痛みなどが出ます。
それは後頭下筋群の緊張が、背骨の両脇を通る筋膜の後方ラインを同時に緊張させ、
後頭部から額、首から背中と広がる筋膜連鎖による症状を生み出します。
この様な筋膜上にはトリガーポイントが形成されやすく痛みを広げることもあります。
●胸鎖乳突筋
首の側面を斜めに通っている胸鎖乳突筋は常に頭を支えていることから、疲労しやすく緊張状態が続くので硬くなりやすい筋肉です。
この筋肉は副神経という迷走神経の一部で、自律神経の副交感神経にあたります。
この胸鎖乳突筋が硬くなると、自律神経系が乱れやすくなり頭痛・めまい・耳鳴り・吐き気・眼精疲労・倦怠感や自律神経失調症になります。
なぜストレートネックになると手や腕が痺れることがある?
ストレートネックになりますと、下部頚椎(頚椎5番~7番)が圧迫されやすくなってしまいます。
特に5番・6番は頭と首を支える根本になるので強い負荷がかかります。
これにより神経が圧迫され痺れることがあります。また、変形や変性している場合では、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアになることもあります。
当院では、検査により鑑別を行い、ストレートネックに関係する筋肉の緊張を緩めたり、
腕や肘周り、頚部の骨格の調整を行うことで改善していきます。
また、頭痛・眼精疲労などの症状がある場合は、頭蓋骨矯正などの頭部の調整も一緒に行います。
治療直後は、筋肉が緩んでいたり、骨格の歪みが良い状態になるので調子は良くなりますが、また戻ってしまいます。
筋肉や歪みは長年の生活習慣や癖になっていた期間によって、改善に時間がかかることもありこともあります。
だからといって、途中で諦めたり放置していては症状は変わりません。じっくり改善に取り組むことが重要になります。
この様な症状やお悩みが改善されない方は、一度ご相談ください
眼精疲労
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