巻き肩について

長時間のデスクワークやスマホの使用により、
巻き肩に悩まされる方は年々増加傾向にあります。

巻き肩とはどんな状態⁉

巻き肩とは、腕全体が内側に捻じれて、肩甲骨が外側に動き
肩が本来の位置より内側に巻き込んだ状態です。

肩が巻き込まれることで、脇や肩・胸回りの筋肉が縮こまり、
結果的に肩のトップから肩甲骨のラインが前に出てしまうのです。



巻き肩の方は猫背も同時に起こっています。
巻き肩と猫背は、混同されがちですが、実際は違います。

巻き肩は肩のみが丸まった状態にたいして、
猫背は背中と肩の両方が丸まったじょうたいになります。


身体の構造上、背中が真っすぐに起きている体勢では巻き肩にはなりません。
巻き肩になるには、肩甲骨が外側に広がる必要があるからです。

肩甲骨は、背筋を伸ばしている時は広がらず、背中を丸めた時と
腕を前に出したときに広がります。

特に、腕を前に出して手の甲を上に向けた状態で背中を丸めると
肩甲骨が外側に一番開きやすくなります。

巻き肩を引き起こす要因は⁉

巻き肩は、現代の若い世代で特に多くなっていて、要因の多くは日常生活にあります。


普段の生活上で手を使わないことはないと思います。
この手を使う動作で巻き肩を引き起こす要因があります。

何か作業を行う時には、腕を前に出して作業するわけですが、
このとき肩甲骨は外側に傾いて肩が前に出ます。

この体勢を長く続けることで、肩甲骨周りや鎖骨周りの筋肉が固まり
巻き肩になっていきます。



また、パソコン操作や書き物、料理や荷物を持つ等、
何をするにしても手は良く使います。この時、手の向きは
手の甲を上ににした状態で作業しているわけですが、この手の向き・姿勢が
巻き肩を引き起こしやすくなります。


手の甲が上を向いている時、腕は内側に捻じれている状態になります。
このとき、肩も一緒に捻じれている格好になります。

さらに、手指を良く使うことによって、知らず知らずの間に
前腕の内側の筋肉は凝り固まって内側への捻じれを強めてしまいます。

この腕の捻じれですが、巻き肩を引き起こし、肩こりや首こりの原因になってしまう他
腕が上がりにくくするなど、四十肩・五十肩の原因になってしまうこともあります。

巻き肩で起こりやすい症状は⁉

巻き肩で起こりやすい症状としては

・肩こり首こり
・頭痛
・呼吸が浅くなる
・胸郭出口症候群
・四十肩、五十肩
・腕の挙がりにくさ

巻き肩になると、首・肩・背中を結ぶ筋肉が引っ張られ硬くなることによる
肩こりや首こり、腕の捻じれによる挙げにくさや四十肩・五十肩。
また猫背にもなってることが多く、それによって胸郭が圧迫され呼吸が浅くなる、
腕に痺れが出るなどの症状があります。

巻き肩の施術は⁉

巻き肩を改善していくには
前腕、上腕の内側の捻じれをとることが必須になってきます。

前腕の内側の捻じれが残っていると、いくら肩回りをどうにかしても
すぐに前腕に引っ張られてしまい、内側に巻きこんでいってしまいます。

その他、肩甲骨の開き、肋骨の硬さにも調整を行い猫背・前かがみ姿勢を戻し
背筋が伸び胸を張れるようにすると、肩も開いてきます。



巷では巻き肩に対して肩甲骨はがしが多いですが注意が必要です。

巻き肩や猫背になっている方は、肩甲骨が外に開いていますがその時、
肩甲骨と背骨にくっついている菱形筋という筋肉は肩甲骨に引き伸ばされた状態で固まっています。

この引き伸ばされた状態で固まっている筋肉を肩甲骨はがしで緩めると
余計に肩甲骨に引っ張られて伸びて行ってしまいます。

そうなってくると肩こりがさらに酷くなったり、巻き肩・猫背が酷く
なっていってしまいますので注意が必要です。









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