「肘の痛み」

普段、何気なく腕を曲げ伸ばししていますが、中心となるのは肘関節になります。

腕を振ったり、物を持ち上げるような動作を可能にし、
手首や指の曲げ伸ばしなどの細かい動きにも深く関係しているのが肘関節です。


肘関節に様々な骨・筋肉・靱帯がかかわっている為、
日常生活によるトラブル、スポーツなどにおいて関節部に変形や痛みが生じやすいです。

主な症状

・肘を曲げ伸ばしすると痛みが出る
・肘が完全に曲がらない、伸びきらない
・肘を曲げ伸ばしする際に、引っ掛かりを感じる
・物を持つと、肘の外側や内側が痛い
・手首や指先に痺れがある
・指先の感覚や動きが鈍くなる

主な疾患

◎上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

上腕骨外側上顆炎は、別名を「テニス肘」と呼ばれ、
肘の外側にある筋肉の付着部で炎症が起き痛みが生じる疾患です。

症状
腕を伸ばしたり曲たりすると痛みが強くなることが多く、腕を振る動作や、
物を掴んで持ち上げる動作、タオルを絞る動作などで痛みが出ます。

原因
指や手首を手の甲側に動かす筋肉は肘の外側に付着しています。
手首を頻繁に動かす動作や、手首の角度を一定で固定する様な動作を
長時間続けることで強いストレスがかかり炎症を起こしやすくなります。





◎上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)

上腕骨内側上顆炎は別名を「ゴルフ肘」と呼ばれ
肘の内側にある筋肉の付着部で炎症が起き痛みが生じる疾患です


症状
手首を手のひら側に曲げたり、物を持って肘を曲げる、ドアを開ける時などに
肘の内側に鋭い痛みが出ます。


原因
上腕骨内側上顆炎は手首や腕の使い過ぎで発症します。
手首に負担が掛かった状態で手のひら側に曲げる動作を繰り返すことで
肘の内側にストレスが掛かります。

ゴルフやテニス、パソコンやスマホの長時間の使用で引き起こされることが多いです。





◎肘部管症候群

肘部管症候群は、腕の内側の神経である尺骨神経が、肘の内側の肘部管という部分で
圧迫・障害を受けることで痺れや痛みが生じる疾患です。

症状
小指と薬指の外側(小指側)に痺れが出現し、肘の内側を叩くだけで痛みが出ます。
症状が進行すると、ての筋肉が萎縮したり、指のが変形することもあります。

原因
肘の内側にある尺骨神経が、肘部管周囲で骨の変形・ガングリオン・関節運動のストレス
などにより、尺骨神経が圧迫・牽引されることで発症します。





◎変形性肘関節症

変形性肘関節症は、肘関節の軟骨がすり減ったり障害を受け、
関節が変形する疾患です。

症状
主な症状は、動かした時の痛みです。
安静時には、肘に負荷があまり掛からないので痛みは軽減します。

肘の可動域が制限され、肘を曲げ伸ばしする日常生活動作に支障が生じます。
変形が進行すると、肘が引っ掛かるロッキング、肘部管症候群につながることもあります。


原因
肘を酷使する仕事・スポーツ・加齢、肘関節内の骨折などの外傷、関節炎などが原因となってきます。

関節内のクッションの役割をしている軟骨がすり減り、しだいに変形してきます。
また関節内で、過剰な骨の突起である骨棘が出来ると、肘の動きが悪くなり、日常生活の
動作でも痛みを感じるようになります。




◎肘内障

肘内障は、1歳～6歳ぐらいの乳幼児に多い疾患です。
肘関節の外側の骨である橈骨が、橈骨頭を取り巻いている輪状靱帯と呼ばれる靱帯から
抜け亜脱臼した状態を肘内障といいます。

症状
肘内障になると、子供が急に腕を使わなくなり、腕をだらんと下げたまま痛がります。
腕が動かせないので、バンザイが出来ない状態になります。


原因
肘内障になる原因の多くが、腕を引っ張られたことで発症することが多いです。
その他、遊んでいる時に転倒して肘を打った時になることもあります。

当院での肘の施術

肘の痛みは、ほとんどの場合が肩や手首が原因に
なっていることが多いです。

肘は、手首と肩の中間に位置している為、
この二つの関節の何らかの異常や筋緊張により、
肘がそれをカバーすることでストレスがかかり痛みが出てしまいます。

当院では、肘が痛いからと言って肘だけを診るのではなく
その上下の関節・筋肉の不具合を診て施術します。

また必要であれば腰や足からのバランス・重心を調整し早期回復を目指します。

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