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2019.12.13 更新

疲労にまつわる小話

疲労にまつわる小話

こんにちは。 前回は疲労について、チェクポイントや回復方法を書きましたが、今回は疲労にまつわることについて、いくつか書いていこうと思います。

意外と知らないことだったり、そうなんだ!というようなことを7つ書いているので興味があるのだけでも読んでみて下さい。




1、 栄養ドリンクで疲れは取れない



コンビニでも手に入る身近な存在、栄養ドリンク。

実は、数ある商品の中で疲労回復効果が人を対象に実証されているものはひとつもなく、飲んで疲れがとれる可能性は極めて低いです。

ラベルを見ると「タウリン○○○○mg配合」と謳っているものがありますが、そもそもタウリンが人間に対し疲労回復効果があるという科学的立証はなされていません。

栄養ドリンクを飲んで「すっきりして目が冴えた、エネルギーを感じた」と感じるのは、カフェインの覚醒作用や微量のアルコールの気分高揚作用によるものです。

栄養ドリンクは一時的に疲れをごまかすものであり、一夜漬けなどに活用する分には利用価値がありますが、長期服用は健康を害する恐れもあり、

疲れがどんどん蓄積する可能性もあることも知っておいて下さい。





2、 ウナギを食べても疲労は回復しない



焼き肉やうなぎなどの食べ物は、昔から「精がつく」とされ、特にうなぎは夏の疲れをとってくれる食材として親しまれています。

しかし、うなぎを含む「スタミナ食」と呼ばれる食材で、現代において疲労回復効果が認められているものはほぼありません。

戦前など食料が不足した時代は、体のエネルギー不足による疲れが深刻な問題だったため、脂質の多い高エネルギーな食材は疲労回復に役立ちました。

しかし現代では、このようなタイプの疲れ自体まず起こりません。むしろ胃に負担がかかり疲れてしまうこともあります。

ちなみに、うなぎに豊富に含まれているビタミンAやB1は昔の人には不足がちだったため、病気の予防になり精がつくとされるようになったのかもしれません。

しかし現代社会では、ビタミンAもB1も国民の摂取充足率は100%を超えています。あえて摂取しても疲労を回復させる効果は期待できません。




3、 疲れに最も効く食材は鶏の胸肉



1万キロ以上を移動する渡り鳥はなぜ疲れずに長期間飛行できるのか。その抗疲労メカニズムの研究からわかったことがあります。

渡り鳥の羽の付け根には「イミダペプチド」という成分が豊富にあり、実はこの成分こそが最強の「抗疲労成分」であることが明らかになったのです。

イミダペプチドは、鶏肉や牛肉、豚肉にも含まれていますが、日常的な食材の中では、鶏の胸肉にもっとも多く含まれています。

その他にカツオやマグロの尾びれの部分にも多く含まれています。




4、 熱いお風呂に入ると疲れが倍増



熱い温泉で「いい湯だな」と思えば疲れも吹っ飛ぶような気がするかもしれませんが、実はこれは勘違いです。

熱い湯に入ると脳に快感物質が分泌されるため、疲労感が薄れることはあるでしょうが、本当のところは、むしろ余計に疲れています。

温泉に行くとなんだかよく眠れるのも、熱い湯に入ることで体が疲れているからです。

以前、NHKの『ためしてガッテン』という番組の企画でこんな実験を行いました。

まず熱い湯に15分浸かってから一旦あがり、もう一度15分浸かります。

そしてその後で、血液中に現れる疲労の目安である「疲労因子」を計ったところ、その割合が高くなっていました。

これで、湯上りの体が疲れていることが実証されたのです。

疲労回復効果を期待するなら38度~40度のぬるめのお湯に15分、半身浴で浸かる入浴法がおすすめです。




5、 サングラスで全身の疲れを軽減できる



目に紫外線を当てると、外に露出していない部分の肌まで日焼けすることをご存じでしょうか。

これは、目から入った紫外線により角膜で活性酸素が発生し、それに対応して紫外線を防御しようとメラニン色素が全身で作られることによっておきます。

紫外線は、ヒトにおいてDNA自体を損傷させる大敵です。紫外線を受けると目の奥の角膜で活性酸素が大量に発生し炎症反応が起きます。

その炎症が、全身に「大敵の紫外線が来たぞ」と言う信号を送ることになります。

その結果、全身で大敵である紫外線に対して戦闘態勢をとることから自律神経が亢進し、疲れを助長してしまいます。

屋外での運動や外出の際は、サングラスをかけると疲れの度合いが違います。特に紫外線の強い5〜6月の時期に活用してみて下さい。




6、 疲れが老化を促進する



疲れている人は老けて見られがちですが、これは表情の暗さだけの問題ではありません。疲れと老化の間には密接なつながりがあるのです。

疲れと老化のメカニズムは同じです。活性酸素が一時的に細胞を傷つけるのが「疲労」、そして細胞の傷が癒えないまま傷跡になるのが「老化」です。

たとえば、体の疲れが抜けない状態で何日も過ごすとします。すると細胞が修復しきれていないところにさらに負荷がかかり、傷跡も残りやすくなります。

つまり疲れを放っておくと、老化のペースを促進してしまうのです。

ポジティブに考えるなら、その日の疲れをその日のうちにケアできれば、こまめに細胞が修復され、若さを保つアンチエイジングにつながります。




7、 過労死するのは人間だけ

過労死するのは人間だけと言うことをご存じでしょうか? ライオンは、決して過労死することはありません。

ライオンはどれだけおなかを空かして獲物を追っかけても、疲れを感じたら獲物を追っかけるのを止めてしまいます。

一方ヒトは、意欲や達成感を司る前頭葉が他の動物に比して非常に発達しており、そのおかげで数十万年の歴史の中で飛躍的に進歩してきました。

ところがあまりにも肥大化して強くなったヒトの前頭葉は、時に動物本能が持つ「疲労感というアラート」を達成感や欲望の力の前に消してしまうことがあります。

そのためヒトの場合、実際の体の疲れと脳が感じる「疲労感」が一致しないことがよくあります。

疲れがたまってくると、体から脳に「休め」という警告が発せられ、それを受けて、眠る、休憩する、という疲労回復行動をとります。

ところが脳が興奮状態だったり幸福感のある状態だったりすると、前頭葉の力で警告は無視されることがあり、疲れを疲労感として感じなくなってしまいます。

疲れがたまっているのに、それを認識できない「疲労感なき疲労」……この状況が長く続くと、その先に過労死や突然死が待っています。

たとえば、残業明けの土曜日、早朝ゴルフでよくみられる心筋梗塞や脳卒中は、疲労が蓄積しているのにゴルフの楽しさや高揚感に脳がマスクされた、

「疲労感なき疲労」によって起こります。


こうした事例はとても多く、責任感があり、やりがいや使命感で働くような人ほど、疲労感なき疲労の状態が続きやすい傾向にあります。

疲れをあなどってはいけません。






疲労についてどれくらい知っていますか?
https://yamada-seikotsu.com/blog/hirou



疲労で起こる症状
https://yamada-seikotsu.com/blog/hiroudeokorusyouzyou

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